洗濯・素材・型紙などについて

2023/02/27 17:15

デリケート素材をハンドメイドで使ってみましょう

◾︎丁寧な作業が基本


きれいに仕上げコツは丁寧な作業をすること。
基本的なことですが、丁寧な作業をすれば、生地はきちんとこたえてくれます。

◾︎裁断は丁寧に、テープを利用するのもオススメ、裁断した生地は平に持つ


生地が動きやすいため、しっかり固定して正確に裁断をします。
ロータリーカッターを使用する場合は、糸引きがないよう刃こぼれにも注意します。
生地端をテープで固定するのもおすすめです。

また、裁断した生地は裁断端が伸びやすいため、下げて持ち歩くことはせず、
平に持って移動させます。
優しくふんわり持つイメージで、引っかかりにも注意し、保管しておきます。

◾︎ミシン針は9号、糸は90番、細かめの針目がおすすめ


細めの針と糸を使用し、少し細かめの針目で縫います。

薄物縫いと同じく、ツレやすい場合は、糸調子を少し緩めに設定します。


◾︎縫い伸びに注意する


薄物はほんのすこしテンションをかけて縫うこともありますが、裁ち端で引っ張ることはせず、
地の目で少しテンションをかけます。
伸びやすい箇所には伸び止めテープなども利用し、伸びないように縫製していきます。


◾︎手先の荒れも要注意


薄物、デリケート素材を扱う場合は、引っかかりによる糸引きにも注意が必要です。
盲点なのが手先の荒れ。
手荒れで生地が糸引き…ということも起こりやすいので、引っかかりには注意をしましょう。


【作ることを楽しむ】

ソーイングは不思議なもので、縫いにくい仕立てや生地を「嫌だな」と思う反面
きれいに縫うための工夫や練習を楽しく感じたり、
できるようになった時の達成感が忘れられなかったりもします。

難しいことに挑戦している途中は
「なんでこんなもの作っちゃったんだろう」と後悔し、
泣きたくなるようなこともあります。

ただ、努力した分、こだわった分、しっかり素敵に仕上がるのが
モノ作りの病みつきになる点でもあります。

きれいに仕上がること、思い通りに仕上がることが達成感や楽しさ、
充実感につながることも多く、そのためにコツをお伝えしてきました。

でも一番大事にしたいのは「好きなものを楽しく作る時間」だと思います。

もし少し伸びてしまっても、少しずれてしまっても、
(こんなこというのは怒られそうですが)
少しならあまり気にしなくても良いかもしれません。

厳密な正解は手作りにはないのかなと思うからです。

パターン通りかどうかは、表現する一つの基準であり、
伸びていても気に入るシルエットであれば、
それが全くの間違いだとか失敗だとかではないと思うのです。

既製品であればそうはいきませんが、あくまでもホームソーイング。

楽しく作り、気持ちよく自信を持って着ることができればいいなと思っています。

そして、洋服は消耗品ということも理解しておくと気軽に制作できるようになります。

永久的に購入時のまま、製作時のまま、というのは難しいことです。
もちろん、すぐに壊れたり、痛むものは困りますが、
生地を使ったものである以上、着用して生活するものである以上、
ある程度仕方のないことです。

たくさん着て
たくさん楽しめること
作って楽しいこと

それが一番素敵なハンドメイドのお洋服なのではないかと思います。

素敵だな、作ってみたいなという気持ちを大切に
基本を押さえて丁寧に
ぜひ色々な素材にもチャレンジしてみてください。